発売されてから10年たつゲーム「侍道4」をなぜ今も遊んでいるのか。
前回の記事ではその理由「不快な要素なく~」「遊びの幅が大きい」についてを語りました。
今回は三つ目の理由である以下についてを語っていきたいと思います。
世間的に攻略されていない要素がそれなりにある
ネタバレ厳禁!というのは、どんなことでも知る楽しみがあるからですね。
侍道4にはまだまだ知られていない攻略方法、シナリオの背景が存在しています。
それらを知ることが楽しみで侍道4を今も遊んでいる、というのは確かに存在する理由です。
世間的に攻略されていないもの、と表題に上げましたがもちろん侍道4にも公式の攻略本は発売されていますし、そこで足りないゲーム攻略に関する要素(効率の良い金稼ぎ方法など)は非公式wikiが補ってくれています。
しかし、それらを合わせてもまだ世に出回っていない攻略箇所があることも事実です。
例えば、最高の攻撃手段は何なのか?という点。(ここからしばらくマニアックな話をします)
攻撃力500、銘は散華、魅力は重撃3の刀で重撃が適用される溜め攻撃すればいいんじゃね?というのは侍道4上級者なら誰でも思いつくと思います。
が、この攻撃単体だと高難易度ではほぼ確実にガード、もしくは敵からの弱攻撃で防がれてしまいます。攻撃を命中させるには敵を転倒させてからの起き攻め、攻撃回避してからの反撃、攻略wikiに乗っているコンボの中に上記攻撃を組み込む、などが有効的です。
実際私も侍道4攻略中には↑の手段を実践していました。が、強敵と戦うには効率的でないなと思い、自分で攻略方法を模索しました。
結論として見つけたのが「陽炎→踵通し」のコンボ。
死ぬほど地味な攻撃手段ではありますが、コマンド入力が楽、かつ防御されてもゴリ押しできる、さらに「つま斬り状態」ならラスボスも瞬殺できる、といった凶悪な性能となっています。
ただし、侍道4における9割方の状況に対応できるものの、これではまだ弱い、というのが私の意見です。
最高難易度では、このコンボでは削り切れない敵もそれなりにいますし、削り切れな方場合に隙もできます。「つま斬り」状態なら無双できますが、いつでも出せるものではありません。
次にたどり着いた結論が二刀流の「浮身背転→須弥山」のコンボ。
結局のところ、強い攻撃とは重撃の乗る攻撃であり、それをどの程度連続で当てられるのか、ということにあります。このコンボはその攻撃を4連撃を当てられます。
いつでも戦えるラスボス並みの強さを持つ町一番の鍛冶屋「堂島」にこのコンボを叩き込むと最高難易度でも通常時なら二回、つま斬り状態で一回で倒せます。
これらの情報は非公式wikiにも記載されておらず、二刀流については技構成以外の情報はほとんど出回っていません。(おそらく二刀流をまともに運用しようとした場合、実用レベルになるまで刀を鍛えるのに無茶苦茶時間がかかることが原因)
閑話休題。
シナリオ面で知られていない話として、幕末時代の背景を真剣に踏襲したシナリオとなっている、という点があります。
正直キャラデザが割とふざけているのもあり、こんななりで幕末時代!?と最初は思わなくもありませんでした。
侍道4のシナリオ=幕末時代のエピソードパロディであることに気づいたのは、侍道4の攻略・紹介動画を作っている最中に攘夷について調べたとき、攘夷って外国嫌いって意味合いだと思うけど、詳しく調べてみるかー。といったことから。
攘夷思想を知り、それに関する事件を調べているうちに、これって侍道4のエピソードに酷似してない?ということに気づき、侍道4のエピソードの元ネタを調べていったところ、全イベント中、7割くらい元ネタとなっている史実があることを確認できました。
特によくできているエピソードだな、と感心したのは「鬼怒川怨仙」の「井伊直弼」パロディです。
井伊直弼は現代においても名君、暗君の評価が二分している人物で、領民に優しく慈悲深い人物だった、という意見もあれば、いやいや安政の大獄で多くの人間を犠牲にしたじゃないか、という意見もあります。
私はかつて侍道4の生配信で、鬼怒川を井伊直弼のパロディだ、と言い張りましたが、私の主張の理由は以下の通りです。
・どちらも大老職に就いている
・鬼怒川は自信を鬼と称すことを好み、シナリオによっては全身が赤く染まるイベントある。井伊直弼は「井伊の赤鬼」と呼ばれていた。
・鬼怒川は歯向かう人間をまとめて一掃するイベント「剣術大会」を開く。井伊直弼は尊王攘夷派を一掃する「安政の大獄」を起こす。
・鬼怒川は海外勢力と終盤では争うことになる。井伊直弼は実は尊王攘夷派であったという説がある。
・鬼怒川はルートによっては剣術大会で流れ者の主人公を直属の部下に取り立てる。井伊直弼は学業や武芸に励んだ人物には積極的に仕事を回す活動をしていた。
・鬼怒川は問題が起こっている阿美浜に自らが出向いた。井伊直弼は藩主時代に積極的に藩内全土を見回り、人々の暮らしぶりを観察した。
・鬼怒川は阿美浜に訪れてまず、攘夷志士問題を解決できない琴吹から治安回復の指揮権を取り上げた。井伊直弼は藩主時代、仕事に不真面目な家臣をクビにして回った。
鬼怒川は侍道4のヒールとして成立させるために、残虐非道な行いを好む設定を付けられているようですが、その部分を除けば限りなく井伊直弼に近い人物となっていたように思えます。
最後に。
私はこのゲームのリメイクを強く望んでいます。
その理由はいくつかありますが、まず、現代にあったゲームの要素が揃っていること。
前の記事でも述べた通り、短時間で遊ぶことができ、快適に遊ぶためのスキップ機能が充実していることは、現代のゲームプレイヤー層に適した内容になっていると思います。
シナリオも懲悪勧善のわかりやすいストーリーとなっていて、敵対関係にある人間が和解し、巨悪に立ち向かっていく、という一般受けしそうなシナリオは十分現代でも通用すると思います。
リメイクしてほしい理由として、これだけ褒めたたえた侍道4にもやはり欠点があることです。
その一つはキャラメイク、登場する敵の数が縛られている等、性能面が理由の縛りがあることです。
例えば、キャラメイクでは様々な装飾品がつけられますが、その数は厳しめに制限されています。
また、一番盛り上がるシーンである隠しルートの終盤戦では、参戦するキャラ数が多いせいでラグが多発していました。(なお、ゲーミングPCを利用したPC版では起こらず)
ゲーム配信が一般的になった今、少なくともキャラメイクの縛りを改良することができれば、それなりに配信映えしそうなゲーム構成になっていると思います。
特にゲームシステムが非常に凝ったものとなっているので、多種多様な遊び方を配信をすることができると思います。(なお、弱小無名Youtuberである私が今年に投稿した攻略動画でも1万再生を超えました)
あとは釣りシステム、夜這いシステムを改良してもらえれば…(夜這いシステムはシステム・演出自体は面白かったけど、実績解除したら遊ばなくなってしまった)
そしてリメイクしてほしい個人的な理由ですが、没になったおぼろのシナリオを見てみたい・・・!という気持ちが大きいです。
スパイク・チュンソフトさん、ぜひご一考を・・・!
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